Creo Elements/Direct Drafting 17.0 での Windows: OLE 埋め込みオブジェクト

製品: Creo Elements/Direct Drafting
リリース: 17.00
技術領域: Base Functionality

Creo Elements/Direct Drafting 17.0 での Windows: OLE 埋め込みオブジェクト


OLE (Object Linking and Embedding)を使用し、Windowsアプリケーションから別のWindowsアプリケーションへウィンドウの表示を埋め込むことが可能です。こ の機能で、例えば Creo Elements/Direct Draftingの図面でMicrosoft Word文書の装飾を行います。または、Draftingの図面中にMicrosoft Excelのデータを挿入します。以下の2つの例題でOLEの使い方を学んで下さい。

注意: Creo Elements/Direct Drafting 17.0 でのOLEに関する機能改善の内容はこの記事の最後にまとめられています。

注意: 以下の例では、Microsoft Word と Excel そして Creo Elements/Direct Drafting が既にインストールされていると仮定しています。‘MI’ や ‘DOC/DOCX’ 、‘XLS/XLSX’ の拡張子がWindowsに登録されている必要があります。

例1: Microsoft Word 文書をCreo Elements/Direct Drafting OLEで装飾する


あなたは製品マニュアルの作成中だったとします。Word文書にCreo Elements/Direct図面を挿入することが可能です。例の中で、Creo Elements/Direct Drafting の .mi ファイルをWordに埋め込みます。

ステップ

1.    Microsoft Word を起動します
2.    Word 文書を読み込みます
3.    挿入(Insert)→オブジェクト(Object)をクリック(画像1)

画像1. Word中の挿入(Insert)→オブジェクト(Object) をクリック
画像1. Word中の挿入(Insert)→オブジェクト(Object) をクリック

 

4.    オブジェクト埋め込みのダイアログが出ます。「ファイルから作成(Create from File)」タグを開きます。(画像2)
5.    「参照(Browse)」からDrafting図面(ファイルには.mi拡張子が必要です)をロードします。

画像2. ファイルの参照とチェックボックス
画像2. ファイルの参照とチェックボックス

注意: MI OLEオブジェクトはWord文書にリンクされましたが、表示はアップデートされていません。この時、黒い四角が表示されます。(画像3)

画像3. MS Word上の更新前のリンクされたOLEの表示
画像3. MS Word上の更新前のリンクされたOLEの表示


6.    この黒い四角をクリックします。Draftingが起動し、Word OLEにリンクした図面がロードされます。(画像4)

画像4. Word から Drafting を起動
画像4. Word から Drafting を起動


7.    Drafting 上の背景色、線サイズ、色等の表示状態で Drafting OLE は挿入されます。次のステップは、Wordのウィンドウ上で望みの見た目になるようにDraftingの設定をします。背景色の変更はコマンドをコマンド入力行から入力して行えます。(画像5)


入力:     CHANGE_VIEWPORT_COLOR WHITE

画像5. ビューポート色の変更
画像5. ビューポート色の変更


8.    要素の色を黒に変更します。「作図(Geometry)」 → 「変更(Change)」→ 「色...(COLOR)」 → 「黒(Black)」   全要素を指定(画像6)

画像6. 要素の変更
画像6. 要素の変更


9.     Creo Elements/Direct Drafting からWord文書に図面のどの部分の表示を埋め込むか指示します。この例では赤い四角(画像7)内の要素だけをビューポートに表示します。 拡大には以下を使います。

 
ズーム:  ctrl + 右マウスボタン


移動:  ctrl + 左マウスボタン

画像7. 図面内の表示部分の選択前の Drafting
画像7. 図面内の表示部分の選択前の Drafting


10.    Draftingのビューポート上での表示を確認します。Draftingのビューポート上の表示がWord上での表示になります。(画像8)

画像8. OLEの更新準備ができた Drafting
画像8. OLEの更新準備ができた Drafting

11.    Word内の図面を更新する準備ができました。赤いバツボタンでDraftingを閉じます。更新をするかどうかの質問に「はい(Yes)」を選択(画像9)

画像9. 更新ダイアログ
画像9. 更新ダイアログ


12.    Word上で文書内のDrafting OLEのサイズを調整できます。Drafting OLE の枠が青い四角(画像10)で表示されます。

画像10. Word上のOLE
画像10. Word上のOLE


13.     テキストの間に Drafting OLE を移動・ズームします。(画像11)Word では、埋め込んだOLEに異なる枠を指定できます。この例では太い黒線を指定しました。

画像11. Microsoft Word に埋め込まれたDrafting図面
画像11. Microsoft Word に埋め込まれたDrafting図面

 

 

例2:


Microsoft Excel の表で Creo Elements/Direct Drafting 図面を装飾する


あなたは設計にワークフローを挿入したいとします。この例では、ExcelファイルからデータをCreo Elements/Direct Drafting図面に埋め込みます。

ステップ

1.    通常、Excelの表は白い背景上に黒いテキストです。(画像1)Drafting は黒い背景に白いテキストです。

画像1. Creo Elements/Direct Drafting 17.0 図面に埋め込むExcel シート
画像1. Creo Elements/Direct Drafting 17.0 図面に埋め込むExcel シート



2.    Excelのテキストと枠色を白に、背景色を黒に変更(画像2)し、保存します。

図面2. Draftingのテキスト・背景色のExcelシート
図面2. Draftingのテキスト・背景色のExcelシート



3.    Creo Elements/Direct Drafting 17.0 のために用意したExcelシートを保存します。
4.    Creo Elements/Direct Drafting 17.0 を起動します。
5.    図面をロードします。
6.    Creo Elements/Direct Drafting 上で、「挿入(Insert)」 → 「オブジェクト(Object)」をクリックします。 オブジェクトの挿入ダイアログが表示されます。(画像3)

画像3. Creo Elements/Direct Drafting OLE メニュー
画像3. Creo Elements/Direct Drafting OLE メニュー



a.    挿入オブジェクトメニュー中の「ファイルから作成(Create from File)」を選択
b.    「参照...(Browse)」からExcelシートを選択
c.    「OK」をクリック


7.    デフォルトで表示される名称のままで入力するか、任意でOLEの名称を決めて入力します。(画像4)この例では、"Excel.Sheet.12"のまま使用します。OLEはこの名称でDraftingのOLEリストに表示されます。

画像4. 挿入するOLEの名称
画像4. 挿入するOLEの名称



8.    図面上、適切なサイズ・位置になるよう調整します。(画像5、6)Drafting上、他の要素のようにサイズ・位置変更が可能です。

画像5. Draftingに埋め込まれたExcelシート
画像5. Draftingに埋め込まれたExcelシート


 

画像6. 最後の結果: Excel シートが埋め込まれ、サイズ・位置調整が行われた Creo Elements/Direct Drawing
画像6. 最後の結果: Excel シートが埋め込まれ、サイズ・位置調整が行われた Creo Elements/Direct Drawing

 


Creo Elements/Direct Drafting 17.0 のOLE機能改善


OLE操作はCreo Elements/Direct Drafting 9 から導入されました。しかし Creo Elements/Direct Drafting 17 では、操作、印刷、照会に関するOLE操作の改善が大きく追加されています。現在、

  • OLEはDraftingのパーツ構造に含まれます。OLEをパーツ構造内で操作することが可能です。
  • Annotation においても Drafting OLE の互換性があります。
  • OLEに対して以下の通常のコマンドが使用できます。(専用の特別なコマンドは不要です)
    • 取り消し・繰り返しのサポート
    • 削除
    • 移動
    • 編集 の各種オプション
    • レベル変更
    • 表示
    • PDF、PostScript ファイルへの出力
    • OLE オブジェクトの参照が可能(番号については以下を参照)
  • 以下のOLE要素用参照コマンドが追加されました。
    • INQ 28 (画像、OLEのZレベルを返す)
    • INQ 318 (アプリケーション名を返す)
    • INQ 319 (クラスIDを返す)
    • INQ 320 (OLEタイプ "LINK", "EMBEDDED" または "STATIC"を返す)
  • 以下のOLE要素用参照番号が変更されました。
    • INQ 403 (OLEが選択された場合は OLE を返す。PICTURE は従来と同様)
    • INQ 8 (OLEがアイコンモードの表示の場合、3 を返す)

 

 

 

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